乳児期RSウイルス感染と小児喘息
更新:2023.05.29
乳児期のRSV感染が小児喘息発症に関連/Lancet|医師向け医療ニュースはケアネット (carenet.com)
1歳未満でRSウイルス感染症にかかってしまうと、その後に小児喘息になりやすい、ということは以前から言われていましたが、今回のこのアメリカからの報告は「コホート研究」といって大規模な追跡調査なので、エビデンスレベル(根拠としての信憑性)が高いものです。
簡単に中身を言えば、「1歳までにRSウイルスにかかっていない子は、5歳の時点で、RS罹患児にくらべ、喘息になる確率が大幅に低い」という結果です。当院でも生後半年以内にRSウイルス陽性の風邪をひいてしまった場合は入院治療が必要な場合が少なくないのですぐに小児科に相談するようにしています。
日本でもRSウイルスの迅速検査は1歳未満で保険適応があり、ごしょの耳鼻咽喉科でも検査は可能です。ご心配な際にはご相談ください(1歳以上だとRSウイルスの迅速検査は原則受けることはできませんが・・・)。