喉頭炎・声帯ポリープ・喉頭癌

声枯れする病気について

声枯れをする要因は様々ありますが、代表的なものは「喉頭炎」「声帯ポリープ」「喉頭癌」が考えられます。
風邪などによる喉頭炎や、ポリープができる声帯ポリープ、声帯周辺に癌ができる喉頭癌などにより、声枯れの症状が出ます。

原因

喉頭炎の原因と症状

喉頭炎はウイルスや細菌、アレルギー、喫煙など様々な原因によって、喉頭に炎症が起きている状態の総称です。
声枯れや咳などが主な症状で、急性喉頭炎の場合は熱が出る場合も見られます。
喉頭の腫れが強くなると気道が塞がってしまい、呼吸が苦しくなることもあるので注意が必要です。

声帯ポリープの原因と症状

声帯の粘膜に血豆でき、それが固まるのが主な原因と言われています。風邪などの炎症がきっかけになることもあります。
よく声を使う人にできやすく、腫瘍ではないため悪性化することはありません。
声枯れが主な症状です。

喉頭癌の原因と症状

喉頭癌の原因は、喫煙や飲酒と考えられています。
喉頭癌には様々な種類があり、できる場所に応じて「声門がん」「声門上部がん」「声門下部がん」の3つに分けられてます。
症状の発生はできる場所によって異なりますが、主に声枯れを伴います。
癌が進行すると、息苦しさを感じるようになります。
癌ができる場所によっては症状の発生が遅れる場合があるため、早期発見が大切です。

声帯周辺の様子

治療について

喉頭炎の治療

ウイルス感染と思われる場合は、喉の炎症を抑える薬を投与します。
また、細菌感染を起こしている場合は、抗生剤で治療を進めます。
いずれの場合も、十分な安静や休息が必要となり、治るまでは通常1〜3週間かかります。

声帯ポリープの治療

小さいポリープであれば、刺激を避けたり、声を使わないよう安静にすれば治ることがほとんどです。
その場合は発声訓練などを行い、治療を進めていきます。
ただし、ある程度の大きさの場合、治療や手術が必要です。
治療が必要な場合は、消炎鎮痛剤を使ったり、ステロイドを吸入したりします。
より重症な場合は、手術によりポリープを摘出します。

喉頭癌の治療

癌の治療はステージ(進行度)や体調・体の状態を見て決定します。
治療の方法は、放射線治療、外科手術、薬物療法が主です。
ごしょの耳鼻咽喉科では、総合病院との連携もしておりますので、少しでも気になった時はすぐにご相談ください。

費用

検査にかかる費用は、診断や重症度などによります。
参考までにご覧ください。(3割負担の場合)
喉頭ファイバースコピー検査　2000円～