甲状腺腫瘍とは
喉仏のすぐ下に甲状腺があり、甲状腺腫瘍はここにできる腫瘍の総称です。
多くの場合自覚症状は認められませんが、食べ物などを飲み込む際に触れることができます。
腫瘍が大きくなると容易に確認できるようになります。
原因
特に原因はなく、不明な場合がほとんどです。
性別では男性よりも女性が圧倒的に多く、男性の約5倍となっています。その理由はまだはっきりしていませんが、がんに限らず、甲状腺の病気は女性に多いといえます。
甲状腺がんの中には家族性のものがあります。髄様(ずいよう)がんについてはその3分の1程度が遺伝的要因によるものです。残りの約3分の2は遺伝とは関係なく散発的に発生するものです。また、乳頭がんの場合も家族性のものが2〜5%あるとされています。
有名なものではRET、BRAF、RAS遺伝子などがあります。
最近では、遺伝性髄様がんの家系の子供さんに対してRET遺伝子検査によって発症前にリスクを診断し、甲状腺を全部摘出する予防的手術も行なわれています。
治療について
甲状腺腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があり、いずれも手術によって摘出します。
良性腫瘍の場合は、大きいものや自覚症状の強いものを除いて、経過観察となる場合もあります。
悪性腫瘍の多くは、完全に摘出すれば治癒となることが多いと考えられています。
費用
費用は、診断や重症度などによります。
参考までにご覧ください。(3割負担の場合)
頸部超音波検査 1200円~